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iPaaS とは何か、利用するべきか?

iPaaS とは何か、利用するべきか?

クラウド。ITの概念を一変させました。そしてクラウドに関連する数多くの頭字語が生み出されています。

クラウドに関連する頭字語の「ビッグ3」はよく知られている通り、基本的な “as-a-Service” 提供モデルの、IaaS、SaaS、PaaSです。(確かめたい場合は、以前ポストしたクラウド用語集をチェックしてください。)そこに、最近新しい “aaS” が登場し、ガートナーのマジック・クアドラントでも報告されるまでになりました。

それは、iPaaS と称される integration Platform as a Service、サービスとしての統合プラットフォームです。

iPaaS は最近目覚ましく進化している分野であり、その躍進には根拠があります。iPaaSは、IT部門が最も頭を抱えている問題、クラウド・コンピューティング急増による管理の困難さを解決することを目指しています。iPaaSによって、数え切れないほどのサービスを、クラウドだけでなくオンプレミスを含め、すべてうまく組み合わせて拡張することができます。

このブログでは、iPaaS とは何かを概説し、利点や利用方法について言及します。

 

iPaaS とは?

まず、やや形式ばった技術的な定義から始めましょう。ガートナーでは iPaaS を、「個々の組織内または複数の組織内のオンプレミスとクラウドベースのプロセス、サービス、アプリケーション、およびデータの任意の組み合わせを結び付ける統合フローの開発、実行および管理を可能にする一連のクラウドサービス」と定義しています。

少し堅苦しくてかなり複雑そうに聞こえますが、実際はそれほどややこしいことではありません。

MuleSoft が、わかりやすい言葉で言い換えています。「iPaaS はクラウド内およびクラウドと企業間の統合を構築し展開するためのプラットフォームです。」

iPaaS は、ツールのセットというよりはソリューションであり、IT部門が抱える困難な課題の1つ、つまり複数のクラウドサービスとオンプレミスサービスを、安全かつ確実に統合する必要に応えるソリューションです。

IT部門は、iPaaS を利用することで、ハードウェアやミドルウェアについてあれこれ手を焼くことなく、クラウドとオンプレミスのサービスを簡単に統合して展開することが可能になります。

iPaaS ソリューションは、整備会社にカスタムカーの製造を依頼するのに少し似ています...機能面、外見面の改造のために好みの部品を指定すると、それらをすべて組み合わせて希望の車が入手できるような感覚です。

iPaaS が台頭してきた理由は?

iPaaS の台頭は、クラウドサービスの急激な進展と普及によって、統合が極めて複雑になってきたことに起因します。

IT部門だけで統合を管理することは可能ですが、そのために必要になる人件費は高額になり時間もかかるので、サードパーティーの iPaaS プロバイダを利用する方がより速くより効率的な場合が多いようです。

iPaaS は利用者のニーズに合わせて拡張・縮小が可能で、リアルタイムの統合がサポートされます。何よりも、一貫した統合が可能なので、新しいサービスを導入するたびに統合に頭を悩ます必要がありません。すべてのプラットフォーム管理が一元的に行われるので、統合のための時間と労力、そしてコストが削減できます。

iPaaS の主要機能

MuleSoft によると、iPaaS の主な機能には、「統合フローの実行、統合の開発とライフサイクル管理、アプリケーションフローの管理と監視」が含まれます。マルチテナンシー、スケーラビリティ、セルフプロビジョニングなどのクラウドの基本機能はもちろんサポートされます。iPaaS の中核的な価値は、様々な SaaS、PaaS、IaaS クラウドサービスを首尾よく統合し、必要に応じて新しいサービスを迅速に追加できる機能です。従来のオンプレミスシステムをクラウドおよびハイブリッドアーキテクチャに接続する機能も不可欠です。

高機能の iPaaS ソリューションには、接続状況や接続されているアプリケーションを監視し、警告する機能が組み込まれているものがあります。

iPaaS の2つの方向

そうは言っても、iPaaS 市場は比較的新しいため、機能提供する標準的な方法はまだ確立されていません。ガートナーの iPaaS に関するマジック・クアドラントによると、市場は広範なカバーとニッチに二分されているようです。

eコマースなどの特定の統合分野に焦点を絞ったニッチな iPaaS 製品を採用すれば十分な場合もあるでしょうし、ビジネスの規模が大きい場合や種々の異なるクラウドサービスを統合する必要がある場合は、統合ニーズに合わせて拡張ができ、広範にカバーする高機能な iPaaS 製品を採用するのが賢明かもしれません。

 

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