パンデミック時に IT 部門が対処すべき問題

パンデミック時に IT 部門が対処すべき問題

データセキュリティからハードウェアの問題に至るまで、テレワークがニューノーマルになったことで、IT 部門は様々な新しい問題に対峙しています。

在宅勤務が定常化した現在、IT 部門が抱える大きな問題は、ハードウェアの配布と資産の在庫管理です。ラップトップ、PC、プリンター、電話、タブレット、ルーター、スイッチなどは入手しにくくなっています。在宅勤務への移行が始まった頃、複数の IT 部門と話したのですが、皆、同じ問題を抱えていました。ハードウェアは十分ではなく、在宅勤務者は業務をこなすのに苦労を強いられていました。多くのエンドユーザーは、自分の機器を使用することを選択しました。それでうまく行くなら問題はないのですが、個人所有デバイスの使用はセキュリティリスクを高め、セキュリティ防御の境界を開いてしまうことになりかねません。

先日、MNJ Technologies の副社長、Ben Niernberg 氏にインタビューする機会がありましたので、紹介します。MNJ Technologies は、コスト削減と企業のビジネスネットワーク管理を支援するITソリューションのプロバイダです。

完全なテレワークへの移行の3つのフェーズ

数か月前にテレワークへの要請が出たとき、IT 部門が対処しなければならなかった一番の問題は、オフィス勤務の社員を在宅勤務へと方向転換するために必要なハードウェアを入手することでした。様々な業種で巻き起こったこの急激な動きは IT 部門を困惑させただけではなく、ハードウェアの不足を引き起こし、価格つり上げも見受けられました。創意と工夫が求められました。

Niernberg 氏は、テレワークへの移行は、ハードウェア不足に端を発して段階的に進んだと説明しました。「第一フェーズはハードウェアと機器でした。ラップトップ、ウェブカメラ、ヘッドセット、電話など、ハードウェアデバイスを確保することが完全なテレワーク環境を整えるための基盤です。次のフェーズは、その後次々に問題が表面化してきて問われる、インフラストラクチャ、帯域幅、システムが、全員が在宅勤務をするレベルをサポートできる能力があるか、という問題に対峙する段階です。コラボレーションツール、電話システム、帯域幅容量、VPN ライセンスの量などが含まれます。」

最後のフェーズはデータのセキュリティに関連するものです。この種の問題のトラブルシューティングで最も重要なことは、その場凌ぎの対処を重ねるだけではなく、長期的な視点からどのような対策を施すべきかを検討することです。

 

ハードウェア不足への対処

予算に制限がある中でハードウェア不足に対処しなければならない場合、ディストリビュータとのパートナーシップが大きな役割を果たします。IT 部門が特定のディストリビュータと良好な関係を確立できていれば、他企業よりも先にハードウェアを入手できるような手配をしてもらえるかもしれません。

Niernberg 氏は次のように説明します。「本当に、在庫状況を確実に把握するには、単にディストリビュータの Web サイトの内容をチェックするだけでなく、誠実な対応でディストリビューション・パートナーとの連携がしっかりできたかどうかが鍵になりました。製品が入手可能かどうかを見極めるには実際に電話して友好関係を培っていく必要があります。注目していた特定の製品にこだわらず、先を見越した上で他の選択肢はないかについても検討を加えるべきです。」

MNJ Technologies は、このような姿勢で取り組むことで、顧客(IT 部門)に必要な機器を提供することができました。ラップトップの代わりに PC とモニターを提供することもありました。もちろん、エンドユーザーにとって理想的とは限りませんが、希望のハードウェアを入手できるまでの当座のしのぎとして何もないよりはましで、必要な業務はなんとかこなせます。

IT に支えられるカルチャーシフト

Niernberg 氏は、「ITは今、気候や文化に対しても寄与することを求められています。」と話します。業務遂行カルチャーに極めて劇的な影響を与えるソリューションを実装することは IT 部門の責務ですが、多くの企業がこれほどまでに IT 部門の活躍に依存せざるを得なかったことは初めてのことでした。これは、ビデオ会議ツールの実装と、ハイブリッドなクラウド環境、Office 365 などの Web ポータルを備えた SaaS ソリューションであるか、その他のオンラインベースのコラボレーションツールであるかを問わず、の採用によって行われました。

ただし、IT 部門がオンサイトで厳重管理していたサーバーのコントロールではすまなくなり、IT のコントロールが効かなくなってしまうと、特に医療や金融などコンプライアンス規制が厳しい産業においては、カルチャーシフトは深刻な問題を引き起こします。コンプライアンス徹底のための方策が、エンドユーザーが使いやすい方法で実装されていなければ、在宅勤務の場合は特に、コンプライアンス違反が発生することを防ぎ切れず、ビジネス継続性の問題につながります。

最後に

ハリケーン、洪水、地震などの災害に備えて適切な対応策を事前に準備しておくことが大切だということは以前から言われてきましたが、今回の新型コロナウイルス災厄は、各企業の災害対応準備対策の超最大級のテストになったと言えます。IT 部門は、過去に誰も経験したことがなかった試練に見舞われ、的確な判断で首尾よく乗り切れた企業もあれば、正常に機能するまで大変な苦労を強いられた企業もあります。

何事も信頼が第一です。オープンなコミュニケーションを常に心がけ、ユーザーが業務を遂行しやすいように、より優れた機能を提供し、友好的に協力し合える環境を整えることで、ユーザーも意欲がわきます。多くの企業の健全な成長の背後には仕事熱心なシステム管理者やネットワーク管理者の努力があります。いつの時代も IT は常にミッションクリティカルでしたが、今回のパンデミックで、それがさらに明白になりました。IT 部門に大きな称賛の拍手を送ります。

 

関連ブログ


Comments
Comments are disabled in preview mode.
Thanks for subscribing! Loading animation