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損害保険会社のデータ・セキュリティ対策

損害保険会社のデータ・セキュリティ対策

損害保険会社にとって、最初の損害通知から決済までの業務を、データを安全に保ちながら迅速で効率的かつ正確に処理することは喫緊の課題です。最新システムは保険金請求を24時間体制でオンライン受付します。各種の最新技術に慣れた顧客は気まぐれで、少しでも気に入らない点を見つけたら、すぐにベンダーを変えてしまいます。評判、特に良くない評判は、ソーシャルメディアを通じてあっという間に広がるので、サービス提供者にとっては頭の痛い問題です。

カスタマー・エクスペリエンスとデータ保護

保険の請求プロセスは複雑で、サービス提供者から、調整担当者、代理店、第三者パートナー、そして請求者まで、多くの通信ポイントがあります。これらの通信でやりとりされるファイルのほとんどは、個人を特定できる情報、事故や損傷の写真やビデオ、音声などを含みます。データのセキュリティ、プライバシー、整合性を維持し、規制コンプライアンスを徹底することと、迅速・効率的に処理することは、しばしば相反します。旧来のテクノロジーは、セキュリティの観点からは利用可能かもしれませんが、直感的ではなく、使いづらく、データ保護の主要ワークフローとして使い続けるのは実務的ではありません。

 

現場の調整者は、たとえば、タブレットを使って車の事故に関する写真や情報を収集することができますが、社内のシステムに安全にアクセスしたり、リモートのデスクトップから複雑なFTPクライアントを使用したり、紙ベースのプロセスの文書をメールしたりするにはオフィスに戻る必要があり、必要なすべてを処理し終わるまでには時間がかかります。プロセスを迅速化し、顧客の利便性を向上させる必要がありますが、同時に、データセキュリティのリスクも回避しなければなりません。2017年3月施行の金融サービス機関向けニューヨーク・サイバーセキュリティ要件規約( 23 NYCRR 500)でも明らかなように、個人が特定できる情報やその他の機密データをサイバー犯罪者から守るための規制はますます厳しくなっています。

マネージド・ファイル・トランスファー: 効率化とデータ保護の両立

損害保険会社は、相反する2つの要件 – 1つは保険請求プロセスにおけるカスタマー・エクスペリエンスと効率の改善、もう1つはデータの完全性、安全性、プライバシーの確保 – を満たすソリューションを必要とします。

マネージド・ファイル・トランスファーは、機密性の高い財務データや個人情報データのセキュアでコンプライアントなファイル転送のための、複雑なFTPやクラウドベース・サービスの好ましい代替手段として広く認識されています。サービス提供者にとって、古い既存の技術とアプローチから、以下のような重要な機能を備えるマネージド・ファイル・トランスファー・ソリューションに移行することは検討の価値があります。

  • モバイルデバイスを使用する現場であれ、小規模なガラス修理店であれ、代理店のオフィスであれ、サービス提供者の本社であれ、保険請求プロセスチェーンの誰もが使いやすくシームレス
  • 標準データプライバシー保護規則に準拠
  • コンプライアンスを徹底するための可視性と監査能力
  • 最高レベルの暗号化によりデータを安全に保護

MOVEit のようなマネージド・ファイル・トランスファー・ソリューションを使うと、最初の損害通知の時点から、顧客の満足度を保ちつつ、速やかにスムーズに、保険請求プロセスを完結することができます。また、保険請求プロセスのすべての担当者が、機密性の高い顧客データを安全かつコンプライアンスに送信および受信していることを確認することができます。

 

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